2012-11-23

新海誠展に行ってまいりました!


というわけで、新海誠の「雲のむこう、約束の場所」と「秒速5cm」を連続でノリノリで見ていたら劇場版カイジの録画予約すっかり忘れていた今日この頃、わたしはいつも気付くのが遅すぎる...orz


さて、小海町高原美術館であさって25日(日)まで開催の「新海誠展」に行ってまいりました!昨日。
新海誠といえば小海町の出身。生まれ故郷の美術館で展示会というまさに故郷に錦を飾るといった趣ですが、その内容やいかに。

せっかく行ってきたんで簡単にレビューです(^^;)


軽井沢からクルマで1時間ちょい。小海町の町中から山登った風光明媚なとこにあります。


安藤忠雄設計のこの美術館、外から見るとただのコンクリの箱。


が、中は一転様々な表情を見せます。中庭から見るとかっけーす。


エントランスには金属の専用展示プレートが埋め込まれてました。力はいってるなぁ


平日なのに結構な数のクルマがあって、サスガ新海誠の地元、関心高い!


と思ったら、隣にある温泉施設の利用者でした(^^;)
新海誠展には二組ほど見かけただけでした(^^;)ガラガラっす。 ま、平日ですし。


受付でもらえるリーフレットと同じ内容のポスター
帰りに寄ったパン屋さんでも、このポスターが貼られていました。


館内では新海誠の作品が時間ごとに上映されているようです。
朝から入って、夕方まで楽しめる!



館内は当然撮影禁止のため画像なしでアレですが、各作品のイメージボードや絵コンテ、原画セルなどが展示されています。

作品見てる人は、絵コンテに書かれている様々な指示を見ると、色々うなるところが多いと思います。

また、「この部分パースを付ける?」など、どういう部分で試行錯誤があったのか分かってなかなか興味深かったです。


展示物でちょっと面白かったのは、「秒速5cm」に出てくる明里の手紙(イラストが散りばめられてるやつ)は、実際に実物の手紙が書かれていて展示されていました(^^;)

背景をロケハン写真から起こすっていうのはよくありますが、ああいった小物にもリアリティを持たせるために実物用意するというのは意外でした。


御多分にもれず、新海誠の作品も多くのロケハン写真から背景が作成されてますが、現地で撮影した写真と、実際の作品画像の比較の展示もありました。最新作の「星を追う子ども」はロケ地が小海町だったんですね(^^;)初耳

比較画像見て思ったのは、そのままトレースしてるわけじゃないんだなということ。
近いアングルのものもあったと思いますが、空間設定、把握の資料として使ってるのかなという印象。


その他展示では、静止画系のほか映像も流されれていて、予告編や作品メイキングを見ることができます。
ゲーム業界出身てこともあるのか、使用ソフトがLightwave3D、AfterEffect、Photoshopていうのもナルホドなーという感じでした。今のゲーム業界はよく知らないんですが、新海誠がゲーム会社にいた頃はLightwave全盛でしたもんね。当時。


パンフレット的なものは売ってなくて、受付にあったリーフレットを貰ってきました。
(内容は外に貼られていた大判のポスターと同じ内容ですが)

というかんじで、映画の上映含めれば本当に丸一日楽しめそうです(^^)土日はカフェもやってるみたいですし。
(展示だけなら、じっくり見ても1時間かかんないです)
生の資料を目の当たりに出来るということもあり、新海誠ファンは是非行ってみてくださいという内容でした。





あと、オマケでちょっと(^^)
新海誠の作品見ていつも思っていたのが、「大げさな空だなぁ」という点。
東京にいた頃はそう思ってました。(^^;)

ところが、長野に引っ越してきてわかったのは、「大げさじゃなくて本当にああいう空がある」ってこと。


空が広いということ、近くの山との対比でダイナミックに見えるということもあり、ほんとに絶句するような、心が震えるような空をこの1年で何度も体験しました。




高校までの18年間をそういう環境で育った新海誠にとって、あの空っていうのはごく自然で身近ななものなんだろうなあとか思ったり。




Wikipediaによれば、「思春期の困難な時期に、風景の美しさに自分自身を救われ、励まされてきたので、そういう感覚を映画に込められたら、という気持ちはずっと一貫して持っている」とのことなので、当たらずとも遠からずなのかと思ってみたりな今日この頃です(^^;)