2013-08-12

「風立ちぬ」のヒロインが絵を描いている草原を聖地巡礼してきた! その1


というわけで、堀辰雄フリークにして軽井沢在住の私ですんで、長いこと気になっていた風立ちぬのヒロインが絵を描いている草原を本格的に探してみました!


ヒロインって書いたのは、小説(節子)とアニメ(菜穂子)で名前が違うからです。ややこしいな。
(そのへんは前のエントリー参照してちょ)


さて、堀辰雄の「風立ちぬ」っていうのはある程度事実に基づいた小説で、前章とも言える小説「美しい村」も含めて軽井沢の実際に特定できる場所が色々記述されています。

アカシア並木のあった道とか、サナトリウムがあった道だとか、水車があった道だとか。
もちろん今はサナトリウムも水車もないんですが、今でもちゃんとその道は「サナトリウムレーン」だとか「水車の径」とかよばれてます。
※注 このサナトリウムは「風立ちぬ」で菜穂子(節子)が療養していたサナトリウムとは別のものです


で、冒頭画像の菜穂子(節子)が絵を描いている場所も、実際に存在した場所のようで、
当時の堀辰雄と婚約者の矢野綾子(節子のモデル)の様子を丸岡明がこう書いています。

  「美しい村」が書き上げられた昭和8年の夏、私は遅く軽井沢へ行った。
   着いた翌日だったろうか。薄いジャケッツ姿の堀辰雄が、十号余りの枠に張った
   カンヴァスを肩にし、矢野綾子を案内してきて、ベランダにいる私の窓の外から声をかけた。

   その楽しげな様子は、私を驚かした。
   矢野綾子たちはもと野球場の草原へ、ここ数日、絵をかきに通ってるような話だった。」


つまり、この もと野球場の草原」 を探せばいいということで。
まずネットで色々チェックしてみたもののそれらしき情報は見当たらず。
これはもう地元の図書館で古地図を探すしかないか!つーわけで、ソッコー図書館へ!
司書さんに手伝ってもらい、軽井沢の古地図をピクアプ。 

昭和8年の段階でもと野球場」ということは明治の終わり~昭和初期にかけての地図と見当をつけて。

で、ビンゴ!大正10年ころの地図にありました!「ベースボールグラウンド」が!



位置としてはサナトリウムがあった場所の裏手、そして堀辰雄が常宿にしていた旅館つるやから10数分の距離という点からも一致!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!



「美しい村」から抜粋

  「私たちは途中からそれらのアカシアの間をくぐり抜けて、
   ちょうどサナトリウムの裏手にある、一面に葦(あし)の這っている、
   いくぶん荒涼とした感じのする大きな空き地に出た」


「風立ちぬ」から抜粋

  「~私はひさしぶりでホテルから散歩に出かけていった。 
   ~中略~ 私はそれから十数分後、ひとつの林の尽きたところ、
   そこから急に打ちひらけて、遠い地平線までも一帯に眺められる、
   一面に薄(すすき)の生い茂った草原の中に、足を踏み入れていた。」



うぉー!たぎってきたぜー!(゚∀゚)b
ここまで来たらもう現地行ってみるしかないでしょってことで、糞熱い中、はやる心をおさえて自転車こいで(車大渋滞なんで)行ってまいりました!(;゚∀゚)=3

万平ホテルの前の通りとサナトリウムレーンが交わる場所のちょうど真ん中にある通り
「フーガの径」と呼ばれている通りです。
かつてサナトリウムがあった場所の裏手の道です


で、ずーっと走ってみたわけですが....
野球場、全然面影ネー!!('A`)

野球場のやの字どころか、完全にまっ平らな別荘地。。。
話中のようにすこし小高くなって周りが見渡せる風でもなく...ぐぬぬ


ま、あの昭和8年の時点で「もと野球場」なわけで、図書館で見た昭和16年の地図では完全に別荘地になっていましたから、開発で平らにならされたという風にも考えられます。

だいたい今から80年前の話なわけで残ってるわけなかったかー...残念('A`)




と話はここで終わるはずだったのですが、
その後見つけたこちらのサイトに、例の草原の場所の記述が!(゚∀゚)b
                ↓



 「急に視界が開け、愛宕山や離山が一望できる展望地に出ます。」とある!



こちらのサイトは小説版風立ちぬの聖地巡礼の様子が記されており、おおよその場所は把握できたんですが、ピンポイントでの特定には至りませんでした。んー

しかし、このツアーガイドをされた小川和佑先生が出された本に詳細が出ているという情報が!
で、早速ポチ(^^;)明日届きます!

というわけで、この話続きます!
果たして菜穂子が絵を描いていた草原は見つけることはできるのか!(ぜんぜんフィギュア関係ネー(><))



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小川 和佑
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最近フィギュアの記事全然かかなくてごめんね...
  ↓

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